今回で第5回目となる全国カツオ祭りサミットが鹿児島県の指宿市で行われました。
僻地である土佐清水からはどこに行くにも時間がかかるのですが、九州の南端・指宿まではとにかく遠い!

まずフェリー乗り場まで車で3時間、フェリー3時間、そこから車でさらに6時間余りと移動だけで1日かかります。
サミットに出席するためにはどうスケジュールを組んでも前泊するしかないと考え、目指す指宿市の手前の霧島市にて宿をとりました。

宿から歩いてすぐの焼き鳥の名店「大政」にて栄養補給をし、明日に備えます。
初日のフェリー乗り場ではトラブルも!
予定していた八幡浜臼杵のフェリー便がドッグ中で欠航しており、急遽伊方町の三崎佐賀関フェリーに乗り込みました。
幸い大きな時間のロスもなく乗ることができ、もう一台の市役所の車で向かっていたジョン万カンパニーさんと同船となる偶然もありました。
霧島市から指宿市までは車で約2時間、高速を降りてから1時間ほどは土佐清水のような海岸線が続きます。
指宿市に入るとかつお節の本場山川港の看板がお出迎え。

さらには巨大なカツオのオブジェも!

枕崎、焼津と並ぶかつお節の三大産地としてのプライドを感じさせます。
サミット本番の前には指宿市を巡るバスツアーに参加しました。
目玉は2軒のかつお節工場の見学。
まずは伝統的なかつお節工場の大丸鰹節さんにお邪魔しました。

解凍したカツオの頭を機械で落とし、内臓を取り除いてから大きめのものは雄節と雌節に分ける4分割に、小さめのものは片身に分ける2分割にしていました。
雄節と雌節に格好良く切り分けるには熟練の技がいるらしく、それができる職人さんが数が少なくなっているそうです。
従業員さんも半数ほどは海外からの技能実習生のようでした。
こちらの建物には煮熟と2日目までの焙乾用の焼津式焙乾庫がありました。
道路を挟んだもう一つの建物がその後の仕上げまでの焙乾をする焚納屋式焙乾庫と、カビ付け部屋や荷造りまで行う建物でした。

宗田節ではこれほど綺麗に並べることはないので圧巻でした。
次に最新鋭のかつお節工場のカネニニシさんへ。

土曜日だったので解凍や煮熟は行われていませんでしたが、見たこともないような機械がずらり。
それでもせいろ取りなど要所で人の手がかけられていました。
土佐清水にある荷運び用の「ネコ」と呼ばれる四輪車も巨大化。

2倍近くありそうで、どう呼ぶのか聞いたところ「ガッチャン」だと答えてくれました。
その後は開聞岳がよく見える山川製塩工場跡地を見学。

とめどなく湧き出る煙に大地のパワーを感じます。
ツアーガイドさんの話では鹿児島一帯がかつては大きな火山だったそうで、今ある山もそのときの未噴火の溶岩が固まったものだそう。

植生的に弱いソテツの自生する珍しい通称スヌーピー山。
バスツアーから盛り沢山で、今回のブログではサミット本番まで辿り着けませんでした。
続きはまた次回。


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