食欲の秋ということで、朝晩寒くなり野山に様々な実が熟してくる頃になってきました。
高知県と言えばカツオをはじめとした海の幸を思い浮かべる方が多いかと思いますが、実は森林率が84%もあり全国一となっています。
足摺岬が典型的ですが、海があり岸側に少し浜や岩場があるだけですぐ後ろは山になっているといった地形が多いです。
ここ中浜でもそういった地形を利用してたくさんの畑がつくられており、一家にひとつ、いやふたつは畑があると言っても過言ではありません。
そんな中、畑を耕す人に一番嫌われている動物がこの鍋の中で煮られています。
答えはイノシシ。
全国的にも被害にあっている地域が多いようですが、中浜でも厳重に囲いをしても破られ畑を荒らされるといったことが続き、数年前からはオリを仕掛けてイノシシを捕獲しています。
そのイノシシをうまく調理できないかと考え出されたのが燻製です。
グツグツと煮ること半日、タキナヤで燻製すること二日。
臭みも無く、噛めば噛むほど味がでる絶品に仕上がります。
山鯨とも呼ばれるイノシシの肉は、丹精込めて育てた畑の作物を荒らされた中浜の人への形を変えた収穫物となっています。
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