黒潮の話~流路と漁の予測~

黒潮シリーズの宗田節ブログも今回で5回目になりました。

今回の~流路と漁の予測~で一区切りとしたいと思います。

その前に、もう一度これまでの話からメヂカ漁に関するポイントをまとめてみます。

1. 足摺岬・室戸岬に黒潮が接岸している方が良い
2. 大蛇行=不漁ではないが、接岸=好漁とも言えない

という何とももどかしいまとめになりますが、何せ相手は魚、海況が良くても実際に来遊してきて釣れるかどうかは不明です。

船の下が真っ黒に見えるほど泳いでいても、一切釣れない時もあるという話です。

予測の前に防衛線を張りまくっている気がしますが、そもそも今回の漁予測は不要になれば良いなと思っていました。

予測するまでもなく大漁やという状況です。

例年であればその可能性は十分ありましたが、残念ながら昨年からの超不漁が続いている状況で現在まで水揚げはほぼ0です。

昨季の寒メヂカ漁はカツオを釣っているときにメヂカも釣れだしてメヂカ漁に転換して好漁になるという経過だったのですが、今季もカツオ漁はしているもののメヂカのケは無い(釣れそうな気配がない)ようです。

そこで本題の予測ですが、まず黒潮の予測を見ることが大事です。

いろいろな機関が予測していますが、海洋研究開発機構(JAMSTEC)がYouTubeにアップしている長期予測を参考にします。

大蛇行の元となる青い塊(冷水塊)が移動しているのが分かります。

これまでが「安定した大蛇行」であったとするなら「不安定な大蛇行」と言えるような状況でこれが不漁の一因となっている気がします。

海況の専門家も大蛇行が終わったといえるかもまだはっきりと分からないという難しい状況になっています。
上記YouTubeの元記事を参考にしてください

海況の予測が困難な中で、それを元にした漁の予測ははたして意味があるのか?というそもそも論になりますが、無理やり予測すると2/9あたりから比較的黒潮の流路が接岸気味で安定しているように見えるので、希望も込みで寒メヂカ漁が始まってくれることを期待したいと思います。

(追記)果たしてその結果は?
ソウダガツオの漁獲量と価格の推移のブログをご覧ください。
上から二番目の2021年のグラフをチェック!

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