晩夏から秋口にかけて獲れる笹目近の漁が最盛期を迎えています。
今年は例年より少し遅い9月1日から揚がり始め、大漁日を2日3日はさみながら今日も少ないながらも水揚げがありました。
笹目近の漁のほとんどは土佐清水の窪津と以布利にある大敷網にかかります。
一度の入札で30トンも水揚げがある大漁日には市場内は足の踏み場もないほどです。
暑い時期にくわえて、鮮度の落ちやすい小さい目近なので氷をきかせて工場まで運んできます。
笹目近は100g~200gほどの手のひらサイズ。写真の魚で110gほどです。
翌朝、窯でゆがいて一匹一匹頭や内臓など余分な部位を取り除き燻製にします。
4日ほど燻製にかけて仕上がった宗田節は水分が抜けてさらに小さくなります。
これは大き目(元は200g以上)の魚一匹分です。
分かりやすいように重ね合わせてみました。
さらに分かりやすく、取り除いた部分を書き加えてみました。
日本中探しても、こんな小さな魚を頭や内臓を取り除いたうえで燻製にしている所は土佐清水市以外にないのではないでしょうか。
手間ひまかけた宗田節は、濃厚なのに嫌味のない美味し~い出汁がとれますよ!
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