中浜のお盆

コロナによる自粛と縮小開催の期間を経て、4年ぶりに中浜地区のお盆の行事が行われました。
行事日程も通常通りに。

14日(お盆初日)
舞台設営、ちょうちん取付、「カラオケぶようショー
15日(お盆中日)
舞台片付、やぐら&焼香台設営、「盆踊り
16日(お盆最終日)
各家庭で墓参り、後片付け

初日のカラオケぶようショーは、飛び入り参加あり、入念に準備して衣装ばっちりの常連ありの中浜近辺の芸達者が集う催しです。

カラオケぶようショー

同時に、来た人全員に配られる通し番号のくじがあり最後に抽選会が行われます。
今年の1等賞は知り合いが当てたらしく、商品は季節を先取りした加湿器だったようです。

ようですと言うのも私は妻の祖父の初盆で福岡に帰省しており、今年は15日の盆踊りからの参加になりました。
妻の実家の方ではこのような地区をあげての盆行事はないとのことで、中浜も毎年準備など大変ではありますが大事にしたい伝統です。

中日にはやぐらを建て「よいや~せ~ぇよいや~せ」という音頭と鐘や太鼓のリズムに合わせながら、やぐらの周りを踊ります。

盆踊り

メインは初盆の方々へのご焼香で、やぐらの近くに焼香台をつくり皆が順に手を合わせます。初盆の方の遺影の前には家族や親戚が並んで、参列者にお礼しながら故人を偲びます。

お盆のご焼香

年を重ねるごとに知った顔が亡くなっているのを見ると寂しく感じるときです。

最終日はそれぞれの家庭が墓参りをしてからの後片付け。
中浜では故人は初日に海から帰ってきてお盆を家族と過ごし、最終日にまた海に帰ると言い伝えられています。
なので基本的にお盆期間中は海で遊ぶのはご法度ですが、特に最終日に泳いでいたりすると一緒に連れていかれるとおどされたものです。

根拠があるようでないような色々な言い伝えがありますが、どれも現代人が失いつつある人間の本能的な部分に根差したものが多いように思います。
言い伝えや伝統を尊重することで自然や他者への敬意を忘れずに過ごしていければ、世界も平和に続いていけるのではないでしょうか。

万次郎石碑から見たお盆遠景
盆踊り

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