前回は「宗田節を削ることは難しい」ということをお伝えしましたが、今回は少しでも上手に削れるようになるための2つのポイントをお伝えしたいと思います。
使用した削り器は、穂岐山刃物株式会社の土佐太郎です。
小さめですが宗田節を削る分には十分で、土佐刃物の切れ味はもちろん削った節が入る受けがあるのが良いですね。
宗田節を削る前に1つめのポイント。
宗田節をトースターで温めます。
250Wで3分ほど温めましたが、焦がさないように注意して調整してください。
こうすることで節が軟らかくなり、きれいに削れます。また殺菌効果もあります。
※節を削る工場でもある工程で、遠赤外線焼軟(えんせきがいせんしょうなん)と呼ばれます。
その名の通り、遠赤外線で焼いて軟らかくする工程です。
削るときはゴム手袋をした方が安全で、しっかり持てるのでおすすめです。
ここでもう1つのポイントで、宗田節の尾側から刃に当てるようにします。
魚の身にも向きがあり、逆の頭側から尾側に向けて削るとささくれて粉が多くなります。
押して削るか、引いて削るかは好みですので削りやすい方でOKです。
削った結果は前回のブログの通りでなかなか商品のようにきれいには削れませんが、自分で削って削りたてを食べるのは特別な味がすると思います。
また当社は持っておりませんが、愛工業株式会社のオカカという商品を使えば、削るときの危険性と削れない余りが多く出るという2つのネックが解消できそうですので新たに削り器を購入して削りたいという方はご検討ください。
それでもやはり宗田節は小さくて削り難いので、削り節を購入することをおすすめします。
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