宗田節の原魚となるソウダガツオは、ほぼ年間通じて釣れる魚です。
→「宗田節の種類」参照
この写真ではソウダガツオの生い立ちから順に並べてみました。
左から順に、1.笹目近、2.秋目近、3.寒目近、4.春目近、5.梅雨目近です。
(目近‘めぢか’というのはソウダガツオの通称です)
だんだんと大きくなっているのが分かるかと思います。
ちなみに写真では比較しやすいよう、めぢかの右半身を集めてみました。
それぞれ左側が背、右側が腹部分となってます。
4の春目近が一番大きいですが、これは4だけ室戸産の冷凍物であることと(その他は清水産の生)、5の梅雨目近は産卵後の魚体で痩せていて節にしたときかなり縮むためです。
また、4だけ茶色いのは脂があるために皮をむいているからです。
この中で1の笹目近と3の寒目近は脂が少なく良い宗田節となりますが、黒潮の流れによる海水温の状況に漁が左右され、近年では原油価格の上昇や漁船の減少等により漁獲高は不安定となってます。
去年は特に笹目近がほとんど獲れませんでしたが、今年は盆明けから地元の定置網にかかるようになり割とまとまった漁がありました。
そろそろ関西を中心とした市場に出回ってくるのではないでしょうか。
この調子で寒目近の漁もありますように!
コメント